私はアルコール依存症で、精神科に入院するまで「断酒会」という存在どころか名称すら知りませんでした。
入会申し込み用紙を書いたその日に再飲酒してしまい、たった2日間で入院前のようなひどい状態に戻ってしまい、どうしようもない有様でした。
その間、何度となく仲間から連絡をいただいていましたが「また元に戻ってしまった」という後侮と気まずさで電話に出られず、やっと電話に出たときに「大丈夫だから一緒に断酒例会に行こう」と励まされ一緒に行ってもらう始末でした。
それからは、いつも仲間の皆さんと断酒例会に出席させてもらってきました。
そんな中で、いつのころからか、忘れてしまった人の暖かさというものを思い出させてもらいました。
断酒を始めて半年以上が経ち、アルバイトもできるようになり、形だけは少しずつですが本来あるであろうという生活に近づいてきているように思います。
今まで「自分勝手」と「自由」、「自分を大切にする」ことと「自分を甘やかす」ということを、ずっと履き違えていきてきた分、これからはお酒で失ったもの以上に新たに学ぶことが多いと思います。
今思えば、身体的にはどんな痛い目をみても何の危機感もありませんでしたが、さすがに再飲酒してしまった時は、気持ちの上でとても痛い目を見たと思います。同時に仲間に助けられた、ありがたみを忘れずに生きていこうと思いました。
未だ、一方的に助けてもらうばかりで何もできない私ですが、断酒会を、そして仲間を大切にして、たくさん学んで、日々をすごしていきたいと思います。
断酒会と出会ってなかったら、きっと今の私はなかっただろうと思います。
これからもよろしくお願いします。